2022年の阿南市予算は、事業仕分けのより、旧市長の手がけた事業をあまねく見直したのに対し、新市長の重視するポイントに対して手厚く予算が回されている。その傾向をみていく。
今年の阿南市予算から
歳入----------
●市税 131億9177万円
●地方交付税 40億6000万円
●財政整備基金 83億6368で基金から繰り入れは6億4230万円
●市債残高(借金) 383億円
歳出----------
●扶助費 62億6033万円
●義務的経費 182億2636万円
これらは固定費で財政が硬直化している。歳入から固定費を引いたら独自に使える猶予額が出るがかなり微々たるものである。
ハコモノ 土建もの----------
●那賀川農業水路市負担 6億8547万円
●羽ノ浦こども園建設 2億6500万円
●羽ノ浦体育館 8億2650万円
※羽ノ浦地区への箱もの偏重がみてとれる。
なぜそうなったかを開示してもらう必要がある。
今年----------
●公用車電気自動車購入 777万円
●水銀灯LED化 436万円
●環境保全改定事務 220万円
●保育料無償化での歳入減 772万円(実質支出)
●学生のSUP体験/ティーボール 376万円
※今年の単独目玉が公用車や街灯整備となっている。
※保育料無償化は国家政策である。
デジタル----------
●公共施設オンライン 560万円
●ホームページAI 206万円
●出勤簿システム 224万円
※今年の単独目玉デジタル投資が予約や出勤簿整備となっている。
※役所事務のデジタル化であって、守備的投資だ。
対外的に阿南をアピールする攻撃的投資ではない。
補助支援----------
●移住者対策 加茂谷元気なまち会 新野シームレス民泊 合計500万円
●移住支援団体設立に100万円
●SDGs会社設立支援 1000万円大型案件
※具体的に加茂谷、新野という市民団体の名称が出ているが、何かの貢献に応じたものであろうか。
(至近)----------
●し尿処理施設の延命か工事
●保育所改革 人件費増加
●羽ノ浦小建て替え工事大型案件
(中期)----------
●図書館どうする
●ホールどうする
●駅前再開発の見直しどうする
市民の声では、下記添付画像の通り偏向がみられたが、じっさい今年の予算では以下が重要視されている。
★学生のSUP体験/ティーボール
★移住者対策 加茂谷元気なまち会 新野シームレス民泊
★移住支援団体
★SDGs会社設立支援
この優先度の根拠と効果はどうなるか注目したい。
■さらに、課題は以下。
★事業仕分けにいくらかかったか?
★仕分けでいくら節約したか?(財政整備基金への戻し額は?)
★独自政策に使える猶予はいくらか?
■大型案件 (至近)の見積もりと費用捻出。
●し尿処理施設の延命か工事
●保育所改革 人件費増加
●羽ノ浦小建て替え工事
阿南市政策の長期ビジョンからくる最大課題へのとりくみはどうなのか、最大の争点となろう。
大型案件 (中期)----------
●図書館どうする
●ホールどうする
●駅前再開発の見直しどうする